バカ

おーい

多重事実

そんな言葉はありません。今作りました。

ですから今日はこの無い言葉「多重事実」について、皆さんが「ある程度知っている、聞いたことはある、もしくは誤解をしている」くらいの認識をしているとして、解説をしていきたいと思います。

そもそも「多重事実」とはご存知の通り、多くの事実が重なった状態、と定義されています。この言葉はさっき私が作りましたから、この定義についても然りです。というか、今からお話しする全ての内容は私の創作、嘘ですから批判とかやめてください。

言葉の定義こそ知っているが、どういうことだがわからない。そんな声が上がっていると思いますから具体例をあげて解説しましょう。

事実と事実を重ね合わせると、いわゆるジレンマに陥ることがあります。ジレンマは日本語で「板挟み」です。もしもボックスに「もしも、もしもボックスに言ったことが現実に起こったら」と言ったらどうなるでしょうか?壊れるんすかね。ははは。2回ノックをして入った面接室はトイレになるんすかね。ははは。

飽きてきました。

ここから先は今思ったことを書いていくことにしようと思います。

今午前の7:45なんですよ。起きたのが6:10でしたからもう1時間半はこうやってスマホを見ているわけです。決められた時間の中で仕事は最大限膨張する、って言葉知ってます?知ってる人イイネください。でも本当にそうですよね、8/31までの宿題が何故か8/31の夜まで溜まってるんですから。ベランダを見てください。ハチですかね、なんかいます。ハチ知ってます?ハチを知ってる人イイネくださいね。

思ったことを書き続けるってのは楽なもんでもう700字ほど稼ぎました。

 

また暇な時にハチについてお話ししようと思います。

濃い

ピンポーン

『はい』

「あ、ウーバーイーツです。」

『はーい』

いつも通りに下のオートロックを開ける。私は社会人になってから自炊をしなくなった。学生の頃と違い、少しお金に余裕が出てきたのだ。その余裕を貯金しておけるならそれに越したことはない。が、人間の欲というのは必要最大限にまで膨張するらしい。生活に余る金はあるはずなのに、全然貯金ができないのだ。

私は焦っている。貯金のことでは無い。もっと近い未来についてだ。私はウーバーイーツを頼んでいない。癖ではーいなんて言って開けてしまったが、今日の昼ご飯は昨日友達が来た時の残りの鍋を1人でやったのだ。確実に頼んでいない。私のマンションのインターホンはカメラがついておらず、インターホンの向こう側には誰がいるのか分かっていない状態なのである。手癖で開けてしまった。確実にウーバーイーツではない何かが私の402号室に近づいてくる。

ピンポーン

ほらきた。無視だ。

ガチャ

「すみませんウーバーイーツです」

『…え』

「置いときますこれ」ガサ

『いや』

「わかります」「わかりますけど、じゃあこれで」

『いや、待ってください』

「嫌です、わかりますけど」

『嫌ですとかじゃなくて』

「わかりますよ、でも嫌です」「じゃ」

『じゃ、じゃなくて』『あと何ですかわかりますって』

「じゃ」バタン

ガチャ

「あの、冷めないうちに」バタン

彼は逃げるように玄関から去っていった。

しばらく立ち尽くしてしまった。彼は私の家の鍵を持っていたのだ。それだけではない。インターホンを鳴らしたのだ。しかも、おそらく本当に昼ご飯を届けている。玄関先に置いてある袋から漂う匂いでわかる。あれは多分中華だ。

通報するべきだが気が動転してしまった私はとりあえず袋からご飯を出すことにした。

袋は外側が濡れていた。雨のせいだろう。梅雨に差し掛かった最近は雨が多く、今も小雨が降っている。

袋を持ち上げる。異様に軽い。私はまた引いてしまった。中華系の匂い、多分青椒肉絲あたりだろうと目星を付けていた私には予想できなかったほど袋が軽く、持ち上げた際の勢いが余ってビニールで出来た袋は必要以上に音を立てた。大荷物を抱えて階段を降りている時、足元が見えないせいで残りの段数が把握できずもう一段あるつもりで降りたらなかった、そういう時に起こる勢いの余り具合と同じだった。丁度同じだった。気持ち悪すぎて居間に持ち込みたく無い。私は袋を玄関先に置いたまま開けることにした。袋からはバカデカい弁当容器と、英単語長程度の厚さの本が出てきた。大体120ページ程ある。こんなデカい弁当容器あったんだ、などと思った。ちなみにプラスチックで出来たあのよく見る弁当容器は、正式にはフードパックと言うらしい。そのまますぎる。私はその二つを取り出した。青椒肉絲の匂いはフドパから漂っていた。多分洗っていないのだろう。クソが

フドパからはコトンコトンと、硬いものが転がる音がする。小動物の死体、とかではなさそうで一応安心した。とりあえず本の方から読んだ。説明書のようだった。おそらくフドパの中身のものかと思われる。意を決してフドパを開ける。出てきたのは木製の正十二面体だった。数えてないが多分そうだろう。サイズ的には一般的なハンドボールくらいだ。フドパは本当に洗われておらず、まじで汚かった。

 

取り出した正十二面体を見ながら説明書を読む。

〈1.フドパから正十二面体を取り出してください〉

フドパは業界ではスマートフォンスマホくらい浸透しているらしい。

〈2.正十二面体のうち最も色の濃い面をAとし、丁度反対側に位置する面をLとする。〉

〈3.Aと接する五面のうち、最も色の濃い面をBとし、Bから時計回りにC,D,E,Fとする〉

〈4.L側もA同様、色の濃い面をGとして時計回りにH,I,J,Kとする〉

ちょっとまって

 

 

私はとりあえず鉛筆でそれぞれの面に名前を書いて行くことにした。

〈※注意:十二面体には何も書かないでください〉

クソが

〈5.続いて小さい方の正十二面体のうち、より色の濃い方をYとする。〉

〈6.Yについて同様の作業を行い、それぞれをM,N,O,P,Q,R,S,T,U,V,W,Xとする〉

待て、もう一つあるのか?バカでかいフドパを探る。あった。今度はUFOキャッチャーの操作する部分くらいの大きさだ。しかも、一つではなく二つだ。ここでUFOなどのややこしい表現をしてしまい申し訳なく思う。そして、それが気にならないくらいややこしくなってきた。

〈7.続いてB,C,D,E,Fをまとめて①、H,I,J,K,Lを②とした時、間の辺をZとする〉

面だけに与えられたアルファベットは垣根を超え、辺にも名付けられた。

〈8.EとFの間をZ(Z")に対し、ハンマー等で垂直に叩く。〉

Z'はどこだろうか。何をしているのかは全く検討もつかない。とりあえずEとFの間、Zの角張った部分に対してハンマーを程よい力で振り下ろす。大きい方の正十二面体は真っ二つに割れた。元々そう言う設計だったのだろう、破片などは全く飛び散らなかった。ただ、割れた二つの面には鍵穴のようなものがそれぞれ5つずつあった。

〈9.二つに割れた立体について、Bを有する側をα、Dを有する側をβとしそれぞれの割れた面をイ、ロとする〉

アルファベットが足りなくなったせいでイロハにまで手を出した。書いていたとしても混乱するだろう。

〈10.イに現れた鍵穴のうちZ"直下の穴から時計回りにⅠ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴとし、またロも同様にⅥ,Ⅶ,Ⅷ,Ⅸ,Ⅹとする〉

ローマ数字も出て来た

〈11.Yについて同じ動作をし、中から鍵を取り出してください〉

Y?あぁ小さくて色の濃い方か。そう思って同じように叩いてみると、今度は中から小さな鍵が一つ出てきた。どうやら大きい方の割れた面に刺さるもののようだ。

〈12.鍵をどれか一つの鍵穴に差し込んでください※注意:どれか一つのみの解錠しかできません〉

何故ここでどうでもいい十択を迫るのかわからないがなんとなくβのⅦへ差し込んだ。

ガチャ

βの中で何かが開く音がした。

〈13.開けた側がαの場合は31ページを、βの方は118ページをご覧ください〉

αを選ばなくて本当によかった。一応31ページを覗いてみる。

〈14.鍵を刺した穴の番号に対して+4、さらに倍にした後6を引いてください〉

〈15.その後2で割った後に最初に刺した鍵穴の番号を引いてください〉

〈16.答えは1〉

ここで終わっている。32ページからは何も書いていない真っ白のページが続いている。αを選ばなくて本当によかった。ヒソカみたいなことをされた挙句何も解決出来ずに終わるところだった。

私は118ページに飛んだ。

〈14.半分になったCから見てG側の辺を先程同様垂直に叩き、割れた面から内容物を取り出してください。〉

叩くが、何も起こらない

〈※注意:何も起こらなかった場合は鍵の回し方が足りないと思われます〉

どうもご丁寧に。鍵を回す。確かにまだ回る余地があった。回し終えた途端、Dが真っ二つになるようにβが半分に割れ、中からは鍵と一枚の写真が出てきた。

〈15.出てきた鍵を用いて以下に示すロッカーから内容物を取り出し、その後指示に従ってください〉

一緒に出てきた写真は、私の両親の写真だった。まだ生きている。完全に通報ものだが動揺と焦燥から私はその格好のまま記載された住所のコインロッカーに向かう。

 

取り出して戻ってきたのは約1時間半後だった。そんなに遠くなかったのが幸いした。ロッカーには先程と同じようビニール袋が置いてあり、中には一冊の本、おそらく説明書と一枚の紙が入っていた。紙を読む。

〈16.小さい方の十二面体のうち、色の薄い方(ハとする)とロッカー内の説明書を以下に記載された住所の住む者に確実に手渡してください〉

ハとする意味があっただろうか。そしてここで、ウーバーイーツを名乗る彼を思い出した。なるほど、彼も私と同じ状況に置かれていたのだなと納得しかけた。納得できないだろ。紙はここで終わっている。この住所の家の鍵など入っていないのだ。あとこの小さい方の十二面体。私のターンでハンドボールからUFOキャッチャーの操作する部分にまで小さくなった。割合で考えると彼はバランスボールぐらいの十二面体を扱ったのか。その時点で通報するべきだ。いやそんなことはどうでもいい。何故私の家の鍵を持っていたんだ。私はガチで怖くなったので玄関先に散らかったα、β(D面で二つに割れている)、割れた小さい十二面体、次の人用の小さい十二面体、説明書2冊、手紙を全てゴミに出した。家も引き払って引っ越した。

 

あれから1年。

彼および十二面体とはあの後一回も関わっていないし、通報もしていない。こんな意味のわからない説明を署で話そうものなら私は緑の多い病院に送られてしまうからだ。

ふと思い出した。そうだ、彼の「冷めないうちに…」みたいな発言が、戻ってきてまで言うことじゃなくて面白かったんだ。だいたい食べ物を持って来てなかったじゃないか。

 

 

 

 

 

 

中華は冷めたほうが

 

味が濃くなって

 

美味しい。

人の多い場所

『大学進学と同時に始めた一人暮らしは、例のウィルスによって思い描いていたものではなかった。

国内に初めての感染者が確認された頃、人々は感染を恐れ出来るだけ外に出ない生活、ステイホームを徹底した。

しかし、じわじわと伸びる感染者数や日常が失われたことへのストレスが人々の心を押し潰す。

 

一人暮らし、大学生になってから1年余りが経った現在、もう殆どの若者は好きに遊び回り、時には宅飲みや路上飲みなどをして、失われた時間を取り戻すかのように遊んでいた。学校はオンライン授業から対面式に切り替わり、私のキャンパスライフもようやくスタートした。

講義室に入る。今日の1限は211教室だ。後ろからおはようと声をかけられる。声をかけてきたのは佐々木だ。先月初めて顔を合わせたが割と話の合うやつで最近では隣に座っている。もちろん、ひと席分の間隔を空けて、だ。

講義中、なんとなく右に座る佐々木に目を向ける。目を閉じている。ただ、寝ているわけではない。彼は目が3つなので、全部の目で見ると焦点が合わず全く見えないらしい。そのため一番左の目は基本的に閉じたままなのだ。それ故に、顔が常に若干左斜め前を向いている。気持ち悪い。私が真ん中を閉じればいいと提案した際、「要はウィンクをしているようなもので、真ん中だけ閉じようとすると右も閉じてしまう」などと訳の分からないことを言っていた。

例のウィルスが流行した際、感染者の中にはこういった身体的変化を顕わす者が出てきた。出て来すぎた。今では私のようないわゆる健常者はもう数える程度しかいない。私の家族はもう人間だったのかどうかわからないほど人の区画を超えたモノになってしまった。

こんな状況が1年ほど続いた今、思うことがある。そもそも、"普通"とは何だろう、と。ウィルスによって文字通り作り変えられてしまった世界に生きている私たちにとって、"普通"とは"特別"になった。正確には、そのことにやっと気付いたのだ。普通なんてものは最初からなくて、結局見えにくいだけでみんな特別だったのだ。そんな簡単なことにすら、世界が終わってしまった後にしか気付けない。そう思って、少し泣いた。』

 

初対面の私に向かってそう語った彼女の目は、3つだった。なんなんだ。全然普通じゃない。目が3つじゃないか。彼女の言う"特別"という意味で"普通じゃない"と言っているのではない。本当に全然普通じゃないのだ。そもそも会話の仕方を知らないんじゃないのか。会話にはキャッチボールのように、ある程度自分のターン継続時間というものが決まっている。これは誰かが決めたわけでもなく普通に生まれ、普通の環境で育てば誰もが身につける感覚だ。それをこの女は無視した。無視して、まるで小説のプロローグを読み上げるかのように淡々と喋り出したのだ。初対面の私に。しかも話のオチは「みんな特別」などという普通のことだ。頭がおかしいんじゃないか。大体なぜお前も目が3つなんだ。それはイジっていいのか。ご存知の通り、彼女の話す世界のようなことは一切起きていない。感染者は増えていく一方だし、ワクチン供給は遅れがある。しかし、目が3つになるようなことなど起きていない。にも関わらず、彼女の額には完全に目があった。その邪眼を、幽☆遊☆白書の飛影はどんな思いで手に入れたと思っているんだ。イジっちゃいけないのか、それともイジられようとして先程のような話をしたのか。真ん中だけ閉じようとすると右の目も閉じてしまうというのは彼女自身の悩みなのではないか。まさか助けを?などと、私自身の頭も回収のつかないカオスに飲み込まれる。狼狽える私を、たくさんの人が左斜め前を向いてこちらを見ていた。

 

 

 

話の通じない人間はここでこう思う。幽☆遊☆白書のくだり要る?と

 

 

黙れ

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は月曜。あらゆる場所に人が増える。目が3つなど、比ではないくらいおかしな考えを持つ人が必ず近くにいる。

 

めちゃくちゃ怖い。

小学校の頃からつけていたコンタクトを使い捨てなくなった話

私は遺伝なのか小学生から視力が低く、4年生頃から眼鏡、5年生になる頃にはコンタクトをつけていました。

ミニバス(バスケの小学生チーム)をやっていたので見えないと普通に怪我しますから、コンタクトに対しての抵抗は0だった気がします。

初めて眼鏡をかけた時、初めてコンタクトをつけた時、文字通り世界が変わったように感じて、帰りの電車から見る景色がいつもより綺麗だったのを覚えています。

 

そんなコンタクトとはもう10年ほどの付き合いになりますが、先日1dayから2weekに買い替えました。

わからない人に説明すると、この日数の意味はそのままで何日間連続でつけられるコンタクトなのかを示しています。

1dayは使い捨て、2weekは外して保存液に付けておけば2週間は使える、そういう意味です。

 

また世界が変わってしまいました。

 

1dayは使い捨てだからか、夕方には目が痒くなってくるんです。

2weekは凄いですよ、いつまでも目に潤いがあります。

1decadeとかどうなっちゃうんだと思います。

ありませんけどねそんなの

 

2weekのコンタクトをつけてラーメンに行きました。

1dayをつけていた頃は、熱気で目が痒かったんです。

でも見てくださいラーメンを。2weekの前ではまな板の鯛です。鯉ではないです。おいしいので

このラーメンはとんこつで、黄身がとろとろで味がよく染みた美味しい卵が乗っています。

卵といえば、生で食べるのは日本人だけらしいです。

この日本特有の生食文化って刺身とかにも共通ですよね。

映画【キングコング:髑髏島の巨神】でキングコングが巨大なタコを捕食するシーン。あれも、海外の人は「タコを生きたまま…‼︎」という衝撃があるみたいです。日本人ははタコをそのまま食べるので、「タコ食べたなぁ」くらいにしか思わないそうですね。

 

話がタコに逸れましたが、卵を生で食べるのは日本人だけ、という話でした。